愛知県で展開する冠婚葬祭を展開する企業。同社が展開する婚礼ビジネスにおいては近年、周辺事業者との競争状況が劣勢に推移していることが課題でした。婚礼業界では、ユーザーが特にヴィジュアルを重視する傾向が強いのが特徴的です。そこで、ユーザーとの最初の接点であるパンフレットをフルリニューアル。メインユーザーである25～35歳の女性に一人当たり約2時間のヒアリング調査を30名に実施。競合他社（8社）のパンフレットと現行の同社のパンフレットを見ていただき、一番選ばれるパンフレットの要素を抽出。選ばれる要素を的確にとらえたパンフレットを制作。成約率の20％アップを実現いたしました。

東京都で、アパレル業界を専門にした人材業を展開する企業。同社は、アパレル販売スタッフに特化した販売者派遣業を展開していました。派遣事業においては粗利率が低く薄利多売であることが大きな経営課題となっていました。そこで派遣先と同一クライアントであるアパレル企業に対してデザイナーやパタンナー、バイヤーなどの企画職の人材紹介業の立ち上げを提案。デザイナー、パタンナー、バイヤーといったアパレル企画職を募集する自社サイトを立ち上げ。ＳＥＯメインの集客を可能にするサイト構築で広告費用がほとんど不要なサイト運営を実現。初年度の転職候補者の面談は約750名、うち60名が内定。初年度売上約6600万円。同事業の粗利率は90％以上で同事業を展開する上で悪化した販管費は5％以下です。

同社の展開する通信販売では、季節や土日・祝日の日数、その他の要因で売上の予測が非常に困難な状況でした。定期的にIR情報で売上予想をリリースしなければならない同社では、より精度の高い売上予測が求められていました。季節トレンドや土日・祝日の日数に加えて直近3年間のデイリー売上を常に集計＆分析しながら6か月先までの月次の売上予測レポートを生成するシステムを構築。今まで、売上予測作成に必要だった工数を大幅に削減。また予想制度を30％向上させました。

同社が展開する業界では、新型コロナウィルスによる売上の減少が著しく3か月以内の資金ショートが現実的なものとなっていました。同社が必要とした融資希望額は約4億円。新型コロナウィルス渦では政府の制度融資が導入されており融資審査基準も緩和されていましたが、直近決算（3年間）が赤字であり平時の年収規模からみても高額な融資であることから銀行からは融資可能金額の提示は約1億円でした。平時売上状況下での既存事業を根幹から見直し。実現可能な販管費の圧縮プラン（約35％）を策定。さらに複数銀行の協調融資を実施するための各銀行へ提出する事業計画書を策定いたしました。結果、希望融資額満額の融資回答。資金ショート直前で融資が実行されました。